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介護度の仕組みと状態の目安

介護保険制度が整備されたのを機に、公平に必要な支援が行えるよう、介護度が設けられました。大きく分けると、介護とは要支援と要介護の2つに分類されます。要支援とは、6か月程度にわたり日常生活を送るのに支障があるとされる状態で、現時点の状況を改善したり維持するための支援を行います。活用できるのは、予防給付です。そして、要介護とは継続的に常に介護を必要とする状態のことで、介護給付を利用できます。要支援、要介護のどちらにも該当しない人は、地域支援事業の介護予防や生活支援サービスを利用できるケースがあるようです。

要支援と要介護は、それぞれ数字を振って状態を分けており、いずれも数字が大きくなると、助けをより多く必要とする状態となります。まず要支援1は、基本的な日常生活を一人で行うことはできますが、買い物や金銭管理、内服管理や電話利用のうち、1つの点で見守りや介助が必要な状態を言います。要支援2は、上記に加えて歩行が困難または不安定な人など、今後介護が必要になる可能性がある人です。要介護は5つのレベルに分かれます。日常生活の動作で一部介助が必要な人が要介護1、そのほかに認知症の症状があって日常生活にトラブルがある人は、要介護2になります。要介護3は、自立歩行が困難で毎日の日常生活において、部分的であっても全面的に介助が必要な状態を言います。要介護4は、移動に車いすが必要で、会話はできるものの介護なしには生活できない状態が該当します。要介護5は、ほとんど寝たきりで、意思伝達が困難だったり、自力で食事ができない人を指します。